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歌川国芳 21世紀の絵画力 

府中市美術館に『歌川国芳 21世紀の絵画力』を見に行ってきました。
『これぞ暁斎!』から一日おいて行ったので、師弟対決という感じでした。

ただ、今回の展示的には、私の好みで言えば、弟子の勝ちでした。
前回の府中市美術館の国芳展なら師匠の勝ちですけどね。

私の好きな絵が少なかったんです。
『金魚づくし ぼんぼん』とかはあったのですが、
人外物が少なかったのが寂しかったのです。

でも、ここの学芸員さんはすごいです。
解説がとっても楽しいんです。
往復5時間かけて来た甲斐があります。

私は解説はほとんど読まないんです。
ただ絵が見たいという理由と解説を読みながらだと、
絵の印象が薄れるから嫌なのです。
でも、一つ読むと止まらなくなるのがここの解説なんです。
前回も読んでしまったのです。

とにかく、最初から解説が楽しかったのですが、
特にお気に入り解説がワニザメです。
解説を見て、ほぉ~から何度も絵を見比べて、
垂直横飛びよろしく何度も2枚の絵を往復してしまいました。
また、何枚かあった「これをよく憶えて次の作品を…」という導入もよかったです。
ワクワク感がすごいです。
でも、絵も解説も見るとなるといろんな脳が結構疲れます。
まぁ、心地良い疲労感なんですが。

暁斎展をみながら、あぁ国芳の弟子なんだと思う絵があったり、
国芳展をみながら、あぁ、これに暁斎は影響を受けたんだなと思う事がありました。
例えば、
『ほふづきづくし』(国芳)と『かぼちゃのたわむれ』(暁斎)。
で、なんとなく後になって暁斎の図録を眺めていたら、
この二人の師弟関係は暁斎が6、7歳の頃から
2、3年だけなんですね。
小さい頃の影響は大きいんだなぁとつくづく感じました。

素敵な芸術の春でした。

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