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鈴木基一&宮川香山 

『鈴木基一(すずききいつ)江戸琳派の旗手』の後期行ってきました。

他の用事にひっかけて行こうと土曜日の朝一めがけて行った所、
並んでいました。それでも少ない方なのかな。

目当てが決まっていたので、順路通りには行かず、
第二展示場へまっしぐらしてみました。
予想通りまだ人がまばらで静かに独り占めでした。

”鶯草図香包・梅鉢草図香包”
解説にはエイザンカタバミとウメバチソウと書いてありました。
さて、エイザンカタバミって何?と固まってしまいました。
家に帰ってきて調べた所ミヤマカタバミの別名だそうです。
カタバミとしてはう~んなんだけど、それは日本画だし、
仕方がないかな。
でもミヤマカタバミが題材になっている所がうれしいです。

"夏秋渓流図屏風"
やはりこの屏風が好きです。らしいです。
夏から秋にかけての描写が、現実と非現実の狭間という気がします。
青い川の流れが走馬燈の様に季節を駆け抜けていく様です。

"月に秋草図"
表装へのはみ出し技法です。
前回にも以前にもこのはみ出した画があったのですが、
私はいいなぁと思う画とう~んな画が半々で、
これはとてもいいなぁと思う画です。
ススキ野原が広がっている様で寂し気でいいです。

後は"朴に尾長鳥図""糸瓜に朝顔図""月に葛図"などなと゜
画はもちろん、構図の中のいい間というかいい余白が
よかったです。

堪能させていただきました。



基一をはしょり気味で書いたのには訳があります。
陶器作家の白木千華さんが増上寺の『天祭一〇八』に
出品されていたので基一を見た後に行ったのです。

そこでなんと宮川香山展がやっていたのです!!
前々から見たかったのです。
どうも最近東京でも展示していたらしいのですが、
全然知らなくって、がっかりしていた所、
偶然目の前に展示がありました。

点数は少ない物の人がほとんど入っていなくって、
じっくり見られました。
いろいろいいんですが、ハトがいいです。
リアル過ぎず、デフォルメし過ぎず、とてもらしいんです。
カエルがおちゃらけている!!って思ったら暁斎が図案を書いたそうです。
また好きな作家が繋がってしまいました。

ついつい造形に釘付けで、
絵付けや全体を見るのがおろそかになりがちでした。
とにかくすごいんです。
参りました。正直朝見た基一が霞む程の衝撃でした。
言葉を失うとはこんな時に使うのではないのでしょうか。

素晴らしかったです。

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